上気道の感染を風邪と考えます。
下気道の感染を肺炎、気管支炎と考えます。
高齢者では肺炎は死因の第3位です。早期の治療が必要です。
発熱(高齢者では発熱がないこともあります。)
咳、痰、呼吸困難、胸痛、食欲不振、悪寒など
胸部レントゲン写真、採血(炎症反応、抗体価)、喀痰検査
インフルエンザなどの迅速検査
細菌性肺炎:肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌など
非定型肺炎:マイコプラズマ肺炎、クラミジア肺炎、レジオネラ肺炎など
誤嚥性肺炎:誤嚥がきっかけで起こる肺炎。嫌気性菌など
ウイルス性肺炎:インフルエンザウイルス、水痘ウイルスなど
年齢、血圧、意識レベル、酸素の取り込み、脱水の有無
食事摂取量、持病の有無、肺炎の範囲などから重症度を判断
重症度、起因菌を考え治療薬を決定します。
肺炎にならないように予防することが最も大切と考えます。
手洗い、うがい、マスクの着用。歯磨きなどで口腔内を清潔にする。誤嚥を防ぐ。
禁煙、持病(糖尿病など)をしっかりコントロールする。
規則正しい生活をして免疫を高めること。
肺炎球菌ワクチン(65歳以上、持病のある人は特に)
インフルエンザワクチンを接種すること。