加藤医院

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肺気腫について


肺気腫は簡単に説明するとタバコ肺のことです。
たばこを長期間吸うことにより肺がスカスカになります。
そのために呼吸困難、慢性的に咳、痰をみとめる病気です。

どのような症状で肺気腫を疑いますか?

体を動かしたときの呼吸困難、長く続く咳、痰が慢性的に多い。
風邪を引いたときにゼーゼー。

肺気腫の原因は?

80%以上が喫煙です。
残りは大気汚染、遺伝的素因、年齢、気管支炎を繰り返すことなどです。

肺気腫の診断は?

胸部レントゲン写真と肺機能検査が必要です。
胸部レントゲン写真では、肺の過膨張、肋間の開大、横隔膜の平坦化、滴状心(肺がスカスカになり大きく見える所見)がみられます。
肺気腫と診断するには、肺機能検査がもっとも重要です。
最初の1秒間に呼出することができる量(一秒量)が低下します。一秒量の肺活量に対する比率(一秒量/肺活量)を一秒率といい、70%以上が正常ですが、肺気腫では非常に低い率になります。この値により肺気腫の重症度も決まります。
重症の肺気腫では、動脈血酸素量をはかって、酸素が不足して呼吸不全になっていないか、チェックする必要があります。

肺気腫の治療は?

まず禁煙することが最大の治療です。
薬物治療としては、気管支拡張薬がもっとも有効です。
重症度にあわせて、抗コリン剤、β刺激薬、吸入ステロイド剤を選択します。
リハビリテーション、栄養療法も重要な治療法の1つです。
感染予防のためにインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種、酸素の量が不足すれば、酸素吸入をする必要があります。